- 2025.11.5タンパク質の積極的摂取
-
年齢を重ねると、「あまり食べられなくなった」「体力が落ちた」「ふらつきやすくなった」――
こうした変化の原因のひとつが、たんぱく質不足です。たんぱく質は筋肉だけでなく、皮膚・骨・血液・免疫細胞など、体のあらゆる組織をつくる材料です。
ところが高齢になると、食欲の低下や消化機能の衰えによって、自然と摂取量が減ってしまいがち。
その結果、**筋肉が減って体が弱くなる「サルコペニア」**のリスクが高まります。実際、日本人高齢者の多くは1日のたんぱく質摂取量が推奨量に届いていないと言われています。
目安としては、体重1kgあたり1.0〜1.2gほどが理想です。
たとえば体重60kgの方なら、1日60〜70gほど。
これは、肉や魚をしっかり食べる必要がある量で、毎日の食事だけで補うのは意外と難しいものです。そこでおすすめなのが、**プロテイン(たんぱく質補助食品)**の活用です。
最近では、高齢者向けに消化吸収が良く、甘さ控えめのプロテインも増えています。
朝食に牛乳や豆乳と混ぜて飲むだけでも、1日を元気に過ごすための栄養サポートになります。
また、トレーニングやウォーキングのあとに摂ることで、筋肉の維持・回復を助ける効果も期待できます。ただし、すべての方にプロテインが向いているわけではありません。
腎臓に負担がある方や、人工透析を受けている方は注意が必要です。
たんぱく質を過剰に摂ると、腎臓に負担がかかり、体に有害な老廃物を処理しきれなくなる恐れがあります。
もし腎臓の持病がある場合は、必ず医師や管理栄養士に相談の上で摂取を判断しましょう。たんぱく質は、薬のように即効性はありません。
しかし、「昨日より少し元気」「立ち上がりが楽」といった変化が、数週間〜数ヶ月で実感できる栄養素です。
「食事で足りない分を、上手に補う」——それが健康寿命をのばす第一歩です。CORE COLORの出張パーソナルトレーニングでは、筋力アップだけでなく、日常の栄養バランスも含めたサポートを行っています。
運動とたんぱく質の両面から、しっかり動ける体をつくりましょう。






