- 2025.10.27立ちくらみ防止に
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「立ち上がったときにふらっとする」「頭がクラクラして座り込みそうになった」──そんな経験はありませんか?
それは“立ちくらみ”と呼ばれるもので、年齢を重ねるほど起こりやすくなります。立ちくらみの主な原因は、血流の調整がうまくいかないことにあります。
座っていたり寝ていた状態から急に立ち上がると、重力の影響で血液が下半身にたまり、脳への血流が一時的に減少します。
若い頃は自律神経が素早く反応して血圧を保ちますが、加齢や運動不足によりこの働きが弱くなると、立ちくらみが起きやすくなるのです。そこで効果的なのが、「血流を整えるトレーニング」です。
特に、下半身の筋肉を鍛えることがとても大切です。
ふくらはぎや太ももの筋肉は、“第二の心臓”とも呼ばれ、ポンプのように血液を心臓へ押し戻す働きをしています。
ここが衰えると血液が滞り、立ちくらみや冷え、むくみなどの症状が出やすくなります。具体的には、椅子に座って足首を上下に動かす「かかと上げ」や、壁に手をついて行う「スクワット」などが効果的です。
激しい運動ではなく、ゆっくりとした動きで血流を促すことがポイントです。
また、日常の中で“長時間同じ姿勢を取らない”ことも大切です。
テレビを見るときや食後なども、こまめに足を動かすだけで血の巡りが変わります。トレーニングでは、「転倒しないための体づくり」だけでなく、こうした立ちくらみを予防するための血流改善トレーニングも取り入れています。
安全なフォームを保ちながら、体力や年齢に合わせた内容で進めるので、運動が久しぶりの方でも安心して始められます。立ちくらみは「年のせい」と思われがちですが、実際には体の使い方や筋肉の働きを整えることで十分に防ぐことができます。
しっかり立てる、しっかり歩ける──それは、血流がスムーズである証拠です。日常の中で「少しふらつくことが増えた」と感じたら、それは体からのサインかもしれません。
無理のない範囲で、今日から少しずつ体を動かしてみましょう。
トレーニングは、“ふらつかない身体”をつくるいちばんの近道です。






